霊魅嬢(リンメイ・ジョー)は、キョンシーだ。本書の世界では、中国のキョンシー、アメリカのゾンビ、トランシルバニアの吸血鬼、日本の幽霊といった、アンデッドな存在の探索者で楽しむこともできる。
本物の瞬間を戦う俺の命は贋作(フェイク)じゃねえ!古代中国。かつて高みを目指した一人の男が居た。男は神と並ぶほど高みに至ったが、その過程で多くの人々に嘘をつき、騙し、偽りの誇張で高みに辿り着いた。神はこれに怒り、繰り返し死の恐怖を味わうことを目的とした、偽りの生の無限の輪廻の中に男を放り込んだ。男は何度も偽りの人生を生き、そして何度も死んだ。偽りの生の最中に善行を積んでもみたが、決して解放されることは無かった。男や女、東洋人や西洋人、人間だけでなく、犬、魚、鳥、芋虫… 解放されることの無い様々な人生の中で、男が求めたものは「偽りでない生の実感」だった。そして2047年。男達が命を賭けて、互いの拳で殴り合うリングに、一人の死肉が足を踏み入れる。「俺の名はジョー」。彼女はそう名乗った。
キャラクターイメージ参考引用:幽幻道士、メガロボクス、永い後日談のネクロニカ