ブプュジュジは、異形の存在だ。1920年代のジャズエイジ、2018年の現代、2047年の未来と時代が進むにつれて、人類は差別や偏見を乗り越えて進化し、本書の世界では異形存在が日常に存在することも、まったく珍しくない。
ボクには知性がある、言葉も感情も理解できるふと気づくと、雨が降る人気の無いネオンの路地に倒れていた。体の所々に傷があり、痛みで満足に動けない。喉は焼け付くように乾き、腹がギュルギュル鳴る。偶然通りがかった人に助けを求め声をかけたが、言葉も通じず慌てた様子で行ってしまった。暫くすると、周囲が騒がしくなり、銃を持った人達に追われ、ボクは死に物狂いで逃げた。もう駄目だと思った時、ある人が助けてくれて、傷ついたボクを家に招き、介抱してくれた。その日、夢で乗り物に乗って星空を泳ぐ夢を見た。次の日、目覚めて部屋にある鏡で自分を見ると、ボクは他の人とは違っていた。頭にはタコのような触手が生え、目も口の中も体液も真っ黒。右手には「8」という字が書かれている。ボクは… ボクは誰なんだろう。
キャラクターイメージ参考引用:シェイプ・オブ・ウォーター、スプラトゥーン2 オクト・エキスパンション